Joltの「フロー」機能では、紹介に関わる報酬作成処理を自動化できます。ここでは、フローの基本構造・作成手順・トリガー・ステータス・ルールについて解説します。
■ フローとは?
フローとは、特定の条件を満たしたときに自動で報酬を作成する仕組みです。
1. フローの構成(作成の流れ)
フローの作成は、以下の 4ステップ で進みます。
① アクション設定
フローのアクション種別を選択します。
アクション種別 | 説明 |
顧客を紹介 | パートナーが顧客を紹介した場合に報酬を発生させます |
パートナーを紹介 | パートナーがパートナーを紹介し、紹介先の活動に応じて報酬を発生させます |

「パートナーを紹介」は、プログラム設定 > 基本設定 で「パートナーの紹介」を有効にしている場合に利用できます。
② 基本設定
項目 | 説明 |
フロー名 | フローを識別するための名称を入力します |
オファー内容 | 報酬の補足説明を入力します(任意)。※パートナーに公開されます |
紹介者区分 | このフローを「パートナー」向け/「リファラー」向けのどちらにするかを選択します(パートナー・リファラー両対応のプログラムでのみ表示) |
ターゲット | どのグループのパートナーに適用するかを選択します。※「パートナーを紹介」フローやリファラー向けフローでは、グループで絞らず全体に適用されるため非表示になります |

③ 報酬設定
発火条件(トリガー)と報酬内容を設定します。
- トリガー: 下記「2. トリガーの種類と発火タイミング」を参照
- 支払いタイプ: 単発支払い / 継続支払い
- 報酬タイプ: 固定(報酬額)/ パーセンテージ(報酬率)
- 計算ベース(売上基準 / 報酬基準): 「報酬の作成」トリガー × パーセンテージ報酬 のときのみ表示。売上基準=紹介先の紹介売上、報酬基準=紹介先の報酬額 を基準に計算します
- 報酬種別: 金銭 / Amazonギフトカード(リファラー向けフローはAmazonギフトカードのみ)
- 報酬対象: 紹介者 / 紹介先 / 両者(紹介先・両者を選べるのは「顧客を紹介 × ギフトカード」のときのみ。パートナー紹介や金銭報酬は紹介者に固定)

トリガーが「リードの作成」「顧客の作成」の場合、支払いタイプは 単発・報酬タイプは 固定 のみになります。
④ オプション設定(任意)
- ルール適用条件:「対象に応じたルールを設定する」で条件を追加します。対象オブジェクト・項目・基準値・条件(等しい/以上/以下)を指定します。複数条件はすべて満たす(AND)扱いです。(下表はパートナー向けフローの場合です。紹介者区分が「リファラー」のフローでは「パートナー」が「リファラー」に、BtoCプログラムでは「取引レコード」が「コンバージョンイベント」に読み替えられますが、設定できる項目は同じです。)
対象オブジェクト | 設定できる項目 | 条件 |
パートナー | 有効リード数 / 顧客数 / 紹介売上 | 等しい / 以上 / 以下 |
取引レコード | 紹介売上 | 等しい / 以上 / 以下 |
報酬 | 初回発生日(ヶ月)/ 発生回数 | 初回発生日=以上/以下、発生回数=等しい/以上/以下 |

- 有効リード数:「進行中(適格)」「取引成立」「取引不成立」のいずれかの状態にあるリードの累計件数(新規・不適格は含みません)
- 顧客数:紹介経由で登録された顧客レコードの累計件数
- 紹介売上:対象(パートナー/取引レコード)に紐づく紹介売上の累計金額
- 初回発生日:その紹介(リード・顧客)に対して最初に報酬が発生した日(フローを問わず・手動で作成した報酬も含む)を起点とした経過月数(暦月ベース)
- 発生回数:その紹介に対してフロー経由で発生した報酬の累計回数(フローの別を問わず/手動作成の報酬は含みません)
- リードソースで対象を絞り込む:対象のリードソースを選んで、フローの適用を限定できます(チェックなし=全ソース対象)。選択肢は「リード登録(ベンダー)」「リード提出(パートナー)」「リンク経由(パートナー)」「公開フォーム」。
- 特定パートナーの個別報酬設定:「報酬を個別に設定する」で、特定のパートナーだけ別の報酬額/率を設定できます。
- 報酬の承認設定:「報酬を自動で承認する」をONにすると、作成された報酬が作成時点で自動的に「承認済」になります(OFFの場合は「未承認」で作成)。
2. トリガーの種類と発火タイミング
フローは、設定したトリガーが発火したときに実行されます。BtoB では実質 4種類 のトリガーがあります。
トリガー | 発火タイミング |
リードの作成 | リードが 「適格」 に判定されたとき ※リード登録時ではありません(リード一覧のステータス表示では「進行中」) |
取引レコードの作成 | 取引レコードが作成されたとき |
顧客の作成 | リードが 「取引成立」 に判定されたとき |
報酬の作成 | 紹介先パートナーに報酬が作成されたとき(「パートナーを紹介」フロー専用のTier報酬) |
BtoC(リファラー) のコンバージョン計測では、上記のトリガーではなく、管理画面「イベント設定」で定義した コンバージョンイベント を発火条件に指定します。
3. フローのステータスについて
ステータス | 説明 |
下書き | 作成後、保存したが公開していない状態。この間はフローは実行されません |
公開 | フローが有効で、条件を満たすと自動で報酬が作成される状態 |
停止 | 公開を停止した状態。この間はフローは実行されません |
アーカイブ | 完全に利用停止した状態(フロー一覧の「アーカイブ」タブに表示)。「アーカイブから戻す」で復帰できますが、復帰後のステータスは(元の状態に関わらず)「停止」になります |
フロー一覧は「すべて」「アーカイブ」のタブで切り替えられます。


4. 「パートナーを紹介」について
「パートナーを紹介」 は、パートナーが別のパートナーを紹介すると、その紹介先の活動実績に応じて紹介元へ報酬を支払える仕組みです。

仕組みの全体像
ステップ | 内容 |
👤 パートナーA(紹介元) | パートナーBを紹介する |
👥 パートナーB(紹介先) | リード登録・成約・報酬獲得などの活動を行う |
💰 パートナーAに報酬が発生 | Bの活動がフローの条件を満たしたとき(報酬は常に紹介元Aに支払われます) |
トリガーとの対応:「パートナーを紹介」フローで選択できるトリガーは 「報酬の作成」のみ です。これは、紹介先パートナー(B)に報酬が作成されたことをきっかけに紹介元(A)へ報酬を支払う Tier(段階)報酬専用 のトリガーで、連鎖は2階層までです。(「リードの作成」「取引レコードの作成」「顧客の作成」は『顧客を紹介』フロー用のトリガーです。)
ルール(条件)の評価:ルールの判定に使われる実績は 「紹介先パートナー(B)の実績」 です。紹介元Aの実績は判定に使われません。
報酬が発生しないケース(スキップ条件)
- 紹介先パートナー(B)に紹介元(A)が紐付けられていない
- 紹介元パートナー(A)がプログラムを退会・ブロックされている(アクティブでない)
5. フローの活用(設定例)
トリガー・支払いタイプ・報酬タイプ・ルールを組み合わせることで、柔軟な紹介制度を構築できます。
🎯 ケース1:適格リード1件ごとに固定5,000円
トリガー=リードの作成 / 支払いタイプ=単発 / 報酬タイプ=固定(5,000円)/ ルール=なし
🎯 ケース2:成約金額の10%
トリガー=取引レコードの作成 / 支払いタイプ=単発 / 報酬タイプ=パーセンテージ(10%)/ ルール=なし
🎯 ケース3:毎月の取引金額の5%を継続支払い
トリガー=取引レコードの作成 / 支払いタイプ=継続 / 報酬タイプ=パーセンテージ(5%)/ ルール=なし
🎯 ケース4:累積顧客数10件以上で成約報酬を10万→15万にアップ(フローを2つ作成)
- フロー①:取引レコードの作成/単発/固定 100,000円/ルール=パートナー > 顧客数が「9以下」
- フロー②:取引レコードの作成/単発/固定 150,000円/ルール=パートナー > 顧客数が「10以上」
🎯 ケース5:累計紹介売上100万円超で報酬率10%→15%(フローを2つ作成)
- フロー①:取引レコードの作成/単発/パーセンテージ 10%/ルール=パートナー > 紹介売上が「999,999以下」
- フロー②:取引レコードの作成/単発/パーセンテージ 15%/ルール=パートナー > 紹介売上が「1,000,000以上」
🎯 ケース6:初回の紹介のみ5万円、以降は3万円(フローを2つ作成)
- フロー①:取引レコードの作成/単発/固定 50,000円/ルール=パートナー > 顧客数が「1(初回)」
- フロー②:取引レコードの作成/単発/固定 30,000円/ルール=パートナー > 顧客数が「2以上」
